【書評】生き残り錬金術師は街で静かに暮らしたい

ゲームがもし現実なら?と問い続ける物語

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この本の評価

冒険・バトル ★★★★
恋愛 ★★★★
政治・経済
シリアス ★★★★
キャラクター ★★★★★
読みやすさ ★★★★★

あらすじ

襲いくる魔物の大群によりエンダルシア王国は滅びた。『仮死の魔法陣』の力で難を逃れた錬金術師のマリエラだったがうっかり眠り続け目覚めたのは200年後だった。
滅んだ王国の地下には迷宮が出現し地上部分には迷宮攻略のために作られた迷宮都市ができていた。そして錬金術師は死に絶えておりポーションは高級品となっていた。
迷宮都市で唯一の錬金術師となったマリエラはポーションをこっそり売りながら静かに暮らそうするのだが…。

特徴

読む前にタイトルから想像していたものと違っていて驚かされました。
Amazonのあらすじに『ほのぼのスローライフ・ファンタジー、ここに開幕』という言葉にあったのですがこれはスローライフファンタジーではない!確かにキャラクターはまったりしているけどすぐそこに魔物がいて命の駆け引きをする世界観はスローライフなんて生やさしいものではないです。

この小説の面白さは「敵だ!退治します!!」と単純な話で終わらないところです。悪者側の心情だけでなく悪に落ちた経緯や裏側がキチンと描かれています。悪役にも悪になる理由があって悪役なりの正義があるというのがよくわかります。(まあ、クソみたいな悪役もいますが…)

木漏れ日のような日々から始まった物語は突如雷雨のように悪役が活躍するシリアスなシーンへ飛び込んでいきます。ただ重いシーンを苦手な私が続きが気になって仕方なくなるくらい展開運びが素晴らしかったです。

ほのぼのしたシーンもシリアスなシーンでも物語を支えるキャラクターがいい役割を果たしています。とってもマイペースで素朴な主人公をはじめ、主要キャラクターがいい味を出しており愛着が湧いて最終巻ではお別れかと思うと寂しくなりました。

しっかりした世界観と設定というだけならば同じような小説はたくさんあるんですよね。でも世界観が深くなる程よく読み込まなければボンヤリとしか理解しきれないこともあります。ところが『生き残り錬金術師は街で静かに暮らしたい』では伏線回収や深い世界観が手にとるようにわかりやすく伝わってきました。濃厚な世界観なのにスッキリとした読了感です。

本編5巻+外伝1巻で完結していますし、一気に読むのにオススメなライトノベルです。

次におすすめの3冊

①エリスの聖杯

→全3巻でしっかり伏線回収され完結する小説、!テンポも良く楽しいですよ!

②異世界薬局

→転生して現世の記憶を頼りに薬局を始める話。役立つ知識もいっぱいです。

③ 領民0人スタートの辺境領主様

→これぞスローライフファンタジー!羊っぽい生き物とか放牧とか農業とかね。ほのぼのとしています。

領民0人スタートの辺境領主様』の書評はこちら⇩

この記事を書いた人
  • ラノベ好きの主婦
  • 今までに読んだラノベの数は500冊以上
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