エックスサーバーが9月24日に提供を開始した、
WordPressの表示速度国内No.1レンタルサーバー『wpX Speed(ダブリュピーエックススピード)』と
GMOグループが提供する国内最速レンタルサーバー『ConoHa WING(コノハウィング)』を比較してみました。

単純なスペックの比較だけでなく、実際にConoHa WINGからwpX Speedに移行して感じたことを書いていきます。
後日、技術屋さん達が詳細な比較記事を書いてくれると思いますので、本記事では項目を絞って比較していきます。
※3,000円クーポンプレゼントは11月29日まで延長されました。
目次
wpX SpeedとConoHa WINGの比較表
wpX Speedで最安のW1プランはConoHa WINGで最安のベーシックプランではなく、1契約ごとにCPU・メモリなどのリソースを確保するリザーブド 1GBプランを意識したプランとなっているため、
- wpX Speed(W1プラン)
- ConoHa WING(リザーブド 1GBプラン)
で比較していきます。
wpX Speed![]() w1プラン |
ConoHa WING リザーブド 1GBプラン |
|
初期費用 | 0円 | 0円 |
最低利用期間 | なし | なし |
利用料金 | 2円/時 最大1,320円/月(税込) |
2.5円/時 最大1,650円/月(税込) |
メモリ | 2GB | 1GB |
コア数 | 2コア | 2コア |
SSD容量 | 200GB | 200GB |
転送量目安 | 2.5TB/月 | 2.5TB/月 |
サイト数 | 無制限 | 無制限 |
ドメイン数 | 無制限 | 無制限 |
無料独自SSL | あり | あり |
自動バックアップ | 7日間(無料) ※メールデータのみ5,500円(税込) |
14日間(無料) |
バックアップ復元料金 | 無料 | 無料 |
サポート | メール、電話 | メール、電話、チャット |
支払い方法 | 銀行振込 コンビニ クレジットカード |
クレジットカード ConoHaチャージ ※ ConoHaカード |
※ConoHaチャージへの入金は銀行振込、コンビニ、クレジットカードから選択できます
wpX Speedのw1プランは、ConoHa WINGのリザーブド 1GBプランを意識しているだけあってほぼ同じ内容になっています。
同等のプランが300円安く使えるので、ConoHa WINGを使用している人でもwpX Speedに変更するのはアリだと思います。
wpX SpeedとConoHa WINGの表示速度・スコアの比較
国内最速を謳うサーバーが2つ並ぶので、気になるのは表示速度やスコアですよね?
ということで、サーバー移行の前後で測定してみました。
キャッシュの設定はサーバーのデフォルトのまま行っています。
※当ブログは規模も小さく、訪問者も多くないので参考程度で見ていただけると幸いです。
PageSpeed Insightsの測定値
左:wpX Speed 右:ConoHa WING
GTmetrixの測定値
上:wpX Speed 下:ConoHa WING
測定した時点でのスコアはConoHa WINGの方が少し上ですが、別のタイミングで測定するとwpX Speedのスコアが上の画像のConoHa WINGのスコアを超えることもあったので、大差はないようです。
また、体感もどちらも差はないようでした。
気のせい程度にどの時間帯に計測してもConoHa WINGの方がスコアが安定していましたが、どちらも安定したパフォーマンスが出ていそう。

wpX SpeedとConoHa WINGのその他の比較点
wpX SpeedとConoHa WINGでその他の気になる点をいくつか比較してみました。
wpX Speedはネームサーバー変更してからSSL化が完了するまでの時間が短い
wpX SpeedとConoHa WINGは無料の独自SSLを設定するタイミングが違います。
wpX Speed ⇒ Word Pressインストール時
ConoHa WING ⇒ ドメイン追加時
どちらもドメイン登録サービス(お名前.comなど)でネームサーバーを変更後に実行しないとSSL化に失敗します。
注意点としてはネームサーバーを変更すると、移行先のサーバーの情報を見に行くのでサイトが表示されなくなってしまいます。
きちんとした対策をすれば移行中にサイトが表示されなくなる時間(※以降ダウンタイムとする)を限りなくゼロにすることができるらしいのですが、理解できない私はダウンタイムを気にせず移行を進めています(笑)

ダウンタイムが発生するのが嫌!サーバーの移行を自分でやる自信がないという方は、ココナラなどでWordPressのサーバー移行サービスを有料で請け負っている方もいますのでおまかせするのもアリです。
wpX SpeedとConoHa WINGの両方に移行しましたが、実践上このダウンタイムの時間に大きな差が出ました。
wpX Speed ⇒ ネームサーバー変更後すぐにSSL化できた
ConoHa WING ⇒ ネームサーバー変更後12時間~24時間経ってからSSL化できた
※もしかしたら今はConoHa WINGも改善しているかもしれません
サイトが表示されない時間は少しでも短いのは嬉しいのでこの差は大きいです。
wpX Speedは初期ドメインをSSL化できる
一部でちょっと話題になっていた初期ドメイン(サービスのサブドメイン)ですが、
wpX SpeedのみSSL化ができます。
- wpX Speedの初期ドメイン:https://xxx.wpx.ne.jp
- ConoHa WINGの初期ドメイン:http://xxx.conohawing.com
レンタルサーバーを契約している間は独自ドメイン同様に使えるのはメリットの1つです。
wpX SpeedとConoHa WINGのファイルマネージャーの比較
wpX SpeedとConoHa WINGには、FTPソフトを別に用意しなくても管理画面からファイルマネージャー機能を利用してファイルを操作できます。
wpX Speedのファイルマネージャー
※ドメインごとにログインが必要
ConoHa WINGのファイルマネージャー
※1つのIDで全てのドメインのファイルを操作できる
wpX SpeedとConoHa WINGのファイルマネージャーのには大きく2つの違いがあります。
- wpX Speedはリスト形式の表示だけ⇒ConoHa WINGはリスト形式の表示もファイルエクスプローラーのようにアイコン形式での表示もできる
- wpX Speedはドメインごとにログインする⇒ConoHa WINGは1つのIDで他のドメインのファイルも操作できる
1の表示に関しては好みが分かれると思いますが、私はアイコンで表示されている方がわかりやすくて好きですし、操作ミスも少なくなって良いと思うのでConoHa WINGの方が好きです。
2の操作できるファイルの違いに関しては、それぞれログインしていなくても他のドメインのファイルも操作できるConoHa WINGが楽でいいなと思っていましたが、よくよく考えたらセキュリティ的にこれって危なくない?
wpX SpeedもConoHa WINGもWordPress簡単(かんたん)移行は期待しない方がいい
以前ConoHa WINGにサーバーを移行した際はWordPressかんたん移行サービスでは移行することができず、『All-in-One WP Migration』といプラグインを使用て手動で移行しました。
wpX Speedにも同じようなWordPress簡単移行サービスがあり移行を試みましたが、またもや移行ができませんでした。
wpX SpeedのWordPress簡単移行バグってるっぽい😩⁉️
移行元URLと移行先URLの情報が消える・・・
移行も失敗する・・・
パラメーター渡せてないんかな?それとも受け渡してるけど設定してない🤔
いずれにせよ現在は移行するなら使えない前提で動いた方がいいかもしれません。 pic.twitter.com/GO98qGPdPt— 主婦リス (@Shufurisu) September 26, 2019
wpX Speedはまだ新しいサービスのため他に例を聞きませんが、ConoHa WINGではWordPressかんたん移行サービスでは移行できないという話をたくさん聞きました。
もし簡単に移行できたらラッキー♪
くらいの気持ちでプラグインなどを利用し手動で移行するつもりでいた方が良さそうです。
どうしても分からない場合や不安な場合は、せっかく育てた大事なサイトをダメにするともったいないのでココナラで、WordPressのサーバー移行サービスを有料でお願いするのもアリです。
レンタルサーバーはwpX SpeedとConoHa WINGのどちらがいいか?
wpX Speedはまだ使い始めてすぐですが、今のところ動作も早く何も問題はありません。
サービスは開始したばかりですが、運営元は信頼と実績のエックスサーバーなのであまり心配はいらないのかなと。
- リソース確保型のプランをConoHa WINGより300円安く利用できる
- 運営元の安心感(経験上、エックスサーバーの運営はすごく対応が良い)
ConoHa WINGもすごく良いレンタルサーバーなので、ConoHa WINGと比べるとあまりメリットが浮かんできません。
なので、既にConoHa WINGを利用している人は何か特別な理由がなければwpX Speedに移行するメリットは少ないのかなと。
料金に関してもリソース確保型ではないですが、1番安いベーシックプランにすれば1,320円(税込)で、wpX Speedの1番安いプランと同じ金額になりますし、ベーシックプランだからと言って特に遅いと感じたことはありません。
かと言って今のところwpX Speedにこれと言ったデメリットもありません。
あえて挙げるならば美雲このはちゃんが画面からいなくなってしまったことでしょうか(笑)
https://xxx.conohawing.com で普通にHTTPS使えますよ。
標準すぎてメニューにないだけ。
HTTPSのお話は初期ドメインのことでしょうか?
初期ドメイン(共有ドメイン)⇒SSL化できない
独自ドメイン⇒SSL化できる
という認識です。
ConoHa WINGの管理画面でも、『共有ドメインでは独自SSLを設定できません。独自ドメインへの切り替え、またはドメインを追加して設定してください。』と表示されるのでSSL化できないと思っていたのですが何か方法があるのでしょうか?