当記事の執筆時、WordPressテーマはSANGOを利用していましたが、現在はTHE SONICを使用しています。
その影響でカエレバのデザインが崩れたため、現在はRinkerを使用しています。
当記事内でもカエレバのデザインは崩れてしまっていますが、SANGO等での対応内容は変わりません。
また、PA-APIに関しても状況が変わっている可能性があるため、当時はこんな状況だったというように参考程度に見てください。
カエレバ作成者のかん吉さんによると、過去に出力した分も問題なく使えるようです。
カエレバはPA-API v4を利用していましたが、取得したasin値から一般的な形のアソシエイトリンクを作ってたので。今後も問題無く使えるはずです。私自身も何も対応してません。 https://t.co/tESDRnckI6
— かん吉 (@kankichi) March 4, 2020
Amazonの商品リンクを作成するのに、商品リンク作成ツールの『カエレバ』や『Rinker』、『WPアソシエイトポストR2』などのプラグインやを使用している人も多いと思いますが、Amazonから発表されたPA-APIの利用ポリシーの変更により、一定の条件を満たしていない場合Amazon-PA-API(以降はPA-APIとする)を利用した商品リンクの作成機能が使用できなくなる可能性がでてきました。
ここで注意したいのが、個人のPA-APIを使用した『Rinker』、『WPアソシエイトポストR2』だけでなく、『カエレバ』もダメになるという点です。
カエレバ・ヨメレバからのリクエスト数は8,640回よりも遥かに多いです。アソシエイト売上によるプラス分を考慮しても、リクエストを捌ききれず、現状のままではサービスを継続できません。
売上が少ない個人のPA-APIは使用できなくってもカエレバは問題ないだろうと考えていたので正直、大誤算でした。
カエレバの仕様変更の詳細はこちらで確認してください。
この記事では基本的ににカエレバのことしか書かないので、『Rinker』、『WPアソシエイトポストR2』を使っている人は開発者のサイトで個別の対応をご確認ください。
Rinkerの影響
WPアソシエイトポストR2の影響
- Amazonアソシエイトの審査に合格できない人
- カエレバのみを使っている人
- Amazonの売り上げが30日に1回確保できない人
Amazonの売り上げが30日に1回確保できるが、金額が少額過ぎる人
2、3に該当する人はPA-APIが使用できなくなる可能性があります。
4の場合は、売上が少しでもあれば1日8,640回+αのリクエストが可能なので個人サイトならほぼ大丈夫です。
※売上があってもRinkerなどでもしもリンクを優先にしているとPA-API経由の売上とならないため注意してください
※情報が錯綜しているため今のところ可能性があるにとどめておきます
Amazonの[重要] Product Advertising API 利用ポリシーの変更についてが更新され、
一度失効したPA-APIはPA-API経由での売上が発生することで再度利用可能となるようです。
PA-APIアクセス権が無くなる見込みであるというメッセージが表示されました。どうすれば良いですか?
PA-APIアクセス権を維持するためには、過去30日以内に売上実績が発生する必要があります。 売上実績がなかった場合、PA-APIをコールしてもエラーメッセージが返却されるようになります。PA-APIは売上実績が発生することでのみ再度利用可能になります。
PA-APIが利用できなくなった場合の対策としては
公式プラグインのAmazon Associates Link Builder(WordPressプラグイン)を使用する- ASPのもしもアフィリエイトやバリューコマースで作成したリンクを使用する
- 楽天市場から検索でカエレバを使用する
- 楽天市場から検索でRinkerを使用する
などがありますが、この記事では3のカエレバを使用するか、4のRinkerを使用するをおすすめします。
※今現在、公式プラグインのAmazon Associates Link BuilderもPA-APIの制限を受けてリンクを作成することができなくなっているようです。

主婦リス
Amazonさんちょっと話が違くない?
ここで注目していただきたいのが、
個人のPA-APIが利用できなくなっても
- カエレバ
- Rinker
ともに楽天市場からの検索によりAmazonの商品の紹介を続けられるということです。
よって、
- カエレバでAmazonの商品リンクボタンが作成できなくなる
- Rinkerが使えなくなる
というようなことは間違った情報です。
- カエレバの利用ではPA-APIの売上実績とはならないため、売上実績を作りたい場合は
Amazon Associates Link Builderを使用するAmazonアソシエイトでリンクを作成するなどの対応が必要です。 - 楽天市場から検索するため、Amazonでしか取り扱いがない商品については商品リンクの作成ができなくなります。
- 該当する商品リンクを作成するには、
公式プラグインのAmazon Associates Link Builderを使用するか、下で紹介するカエレバ風などを使用した対策が必要となります。
ここまででいまいちピンと来ない人は、かるぷ(@crayon8mugen)さんの記事でAmazonのAPI問題をまとめてくれていますので読んでみてください。
※カエレバで過去に作成したリンクはそのまま使えるので慌てて張り替える必要はありません。
カエレバの長いリンクをどうにかしたい
カエレバを使うのをためらう理由の1つに、カエレバで発行されるリンクが長いという問題があります。
これを解決するために私は
はるしか(@HAL_Gatherer)さん作成の有料プラグイン『こじかテンプレートエディタ』を使用しています。
このプラグインを使うと、カエレバの長いリンクをテンプレート(定型文)として登録ができ、ビジュアルエディタ上でドロップダウンを選択するだけで商品リンクの挿入が完了します。

記事の中にショートコードが1行入るだけなので、長いリンクでコードがごちゃごちゃする心配がなくなります。
Rinkerを使用していた人も馴染みのある形ですね。
商品リンクのショートコード
【kjk_temp id=”xxxx”】
話題となったGoogle AdSense マネタイズの教科書(通称のんくら本)を例に、実際にカエレバで商品リンクを作成してみました。
テンプレートの登録とショートコードの挿入は、無料プラグインの『TinyMCE Template』でもできます。
スマホで画像~ボタンの並びを縦表示にしたい
Rinkerを使用している人の中にはくまさん(@Bearface18)のカスタマイズを参考にして、スマホで表示した際に画像~ボタンの並びを縦表示にしている人もいると思います。
画像も大きく表示されるためすごくいいカスタマイズだなと思っています。
WordPressのテーマがSANGOの方限定になりますが、ガジェットブログマクリンを運営するガジェットブロガーのマクリン(@Maku_ring)さんがツイートしてくれたカスタマイズを使用すれば、カエレバでもRinkerで表示していたような縦表示の商品リンクが作成できます。
SANGOの子テーマのスタイルシート (style.css)に以下のコードを追加します。
スマホでカエレバを縦表示にするカスタマイズ
/*カエレバスマホ縦表示*/
@media screen and (min-width: 320px) and (max-width:490px){/*スマホ表示用*/
.entry-content .cstmreba .kaerebalink-image,.entry-content .cstmreba .kaerebalink-info {
display: block;/*縦表示になるようにする*/
width: 100%;
}
.cstmreba .kaerebalink-image a img {
width: 230px;
}
.entry-content .cstmreba {
text-align: center;
}
.cstmreba .kaerebalink-link1>div {
width: 95%;
line-height:44px;
height: 44px;
font-size: 0.95em;
margin-top: .5em;
margin-bottom:.5em;
}
}
/*END カエレバスマホ縦表示*/
SANGOは元のデザインが秀逸なため、シンプルなカスタマイズでも見映えのよい表示となりました(*^^*)
他のテーマを使用している方も同じように縦表示にするカスタマイズは紹介されているので、カエレバの表示が気になる人は検索してみてください。
Amazonでしか取り扱いがない商品を紹介したい
カエレバでは楽天市場で検索するため、Amazonでしか取り扱いがない商品は商品リンクを作成することができません。
そのためAmazonでしか取り扱いがない商品を紹介したい場合は、
Amazon Associates Link Builderを使用する- カエレバの作者が作成したカエレバ風を使用する
などの対応が必要となります。
ここでは、カエレバの作者が作成したカエレバ風について簡単に説明します。
カエレバ風は、カエレバでAmazonから検索ができなくなることの対応策としてカエレバの作者が突貫で作成してくれたツールです。現状はβ版となります。
使い方はカエレバ風の中に書いてあるので省略しますが、現在はもしもアフィリエイトにのみ対応しています。
少し内部的なことになりますがカエレバと同じclassを使用しているので、カエレバ用のカスタマイズもそのまま利用できます。
※カスタマイズの仕方によってはデザインの崩れなど発生する可能性はあります
カエレバ風を使用すると、このようにAmazonでしか取り扱いがない商品をカエレバのデザインで作成できます。

なぎさ
ガジェットなどAmazonでしか取り扱いがない商品を多く紹介していた人は是非使ってみてください。
カエレバでAmazonの商品リンクボタンを先頭に表示させたい
今回のカエレバの仕様変更により楽天市場の商品リンクボタンが先頭に表示されるようになりましたが、
- 紹介料率の関係でAmazonをメインとして紹介したい
- 楽天はリンク切れが多く発生するから嫌
などの理由によりAmazonの商品リンクボタンを先頭に表示したい人もいると思います。
1商品ごと手動で変更するアナログな方法となってしまいますが、Amazonのボタンを先頭に表示させる方法を紹介します。
下はカエレバで発行されたソースコードの一部で、商品リンクボタンを生成している箇所です。
ソースコードを『kaerebalink-link1』で検索して該当箇所を探してください。
カエレバのリンクをHTML整形ツールなどに貼り付けるとより探しやすいです。
『<div class=”shoplinkrakuten”>』となっている部分が楽天市場の内容で、先頭にきています。
カエレバで発行されたソースコード
<div class="kaerebalink-link1">
<div class="shoplinkrakuten">
楽天市場の商品リンク情報
</div>
<div class="shoplinkamazon">
Amazonの商品リンク情報
</div>
<div class="shoplinkyahoo">
Yahooショッピングの商品リンク情報
</div>
</div>
切り取りと貼り付けで、<div class=”xxxxx”>から</div>までを入れ替えてください。
Amazonと楽天市場を入れ替えたソースコード
<div class="kaerebalink-link1">
<div class="shoplinkamazon">
Amazonの商品リンク情報
</div>
<div class="shoplinkrakuten">
楽天市場の商品リンク情報
</div>
<div class="shoplinkyahoo">
Yahooショッピングの商品リンク情報
</div>
</div>
1商品ごとに手動で変更する必要があるため多少面倒ではあありますが、これだけでAmazonの商品リンクボタンを先頭に表示させることができます。

なぎさ
Amazonを推したい方は試してみてください。
カエレバでAmazonの商品画像を使用したい
たとえばこのお洒落なバルミューダの加湿器ですが、楽天市場特有のごちゃごちゃ感満載の画像でせっかくのお洒落なデザインが台無しですよね。
これをもしもアフィリエイトの商品リンク作成を利用してAmazonの画像に変更する方法を紹介します。
カエレバのソースコードを『kaerebalink-image』で検索してカエレバで表示されている画像の設定箇所を確認しておきます。
カエレバの表示画像設定箇所
<div class="kaerebalink-image">
カエレバの画像リンク情報
</div>
- STEP
もしもアフィリエイトのAmazonで「商品リンク」をクリックしてください。
- STEP
- 種別は画像を選択する
- 画像サイズは大を選択する
- ソースコードをコピーする
※私の環境では画像サイズを大に設定しないと画質が著しく低下したため大を選択しています
- STEP
カエレバの画像リンク情報の内容をSTEP2でコピーした画像の商品リンクの内容に書き換えてください。
上書きで大丈夫です。
カエレバの表示画像設定箇所
<div class="kaerebalink-image"> カエレバの画像リンク情報 </div>
これだけでこのようにAmazonのシンプルな画像に変更できます。

なぎさ
手間はかかりますが、楽天の商品画像が気になる方は試してみてください。
限りなく仕様変更前のカエレバに近づけたい
手順が多くなるのであまりおすすめはしませんが、限りなく仕様変更前のカエレバに近づけたいという人向けの対応方法を簡単にですが紹介します。
対応方法はこちらのサイトを参考にさせていただきました。
- STEP
カエレバ風で商品リンクを取得
- STEP
カエレバで商品リンクを取得
- STEP
カエレバで発行されたソースコードの以下の部分をコピーする
カエレバで発行されたソースコード
<div class="kaerebalink-detail"></div> <div class="kaerebalink-link1"> <div class="shoplinkrakuten"> 楽天市場の商品リンク情報 </div> <div class="shoplinkamazon"> Amazonの商品リンク情報 </div> <div class="shoplinkyahoo"> Yahooショッピングの商品リンク情報 </div> </div>
- STEP
STEP.3でコピーした内容をカエレバ風で発行されたソースコードの以下の部分に上書きする
カエレバ風で発行されたソースコード
<div class="kaerebalink-link1"> <div class="shoplinkamazon"> Amazonの商品リンク情報 </div> </div>
- STEP
上に書いた「カエレバでAmazonの商品リンクボタンを先頭に表示させたい」の手順で楽天市場とAmazonのボタンの位置を入れ替える
以上の手順で完成したのがこちらです。
表示と動きを見ていくと、
- Amazonから取得した画像を表示
- 画像をクリックするとAmazonの商品詳細ページへ遷移
- テキストリンクをクリックするとAmazonの商品詳細ページへ遷移
- Amazonのボタンが先頭
- Amazon~Yahooショッピングのボタンクリックすると商品検索画面へ遷移
となり、元々のカエレバとほぼ同じ商品リンクができあがります。
ただ、ご覧いただいた通り

主婦リス
全然簡単に商品リンクが作れていない
なので、そこまでこだわりがなければ、ボタンの位置変更や画像をAmazonのものに差し替える程度でいいかな・・・
位に思っています。
楽天アフィリエイトの紹介料率がアップする?
楽天アフィリエイトではなくAmazonアソシエイトをメインとして紹介したい人の中には、紹介料率の差を挙げる人もいるかと思います。
現状ではAmazonアソシエイトがカテゴリーごとに紹介料率が違うのに対して、楽天アフィリエイトは一部店舗を除き紹介料率が1%固定となっています。
楽天EXPO2018で楽天アフィリエイトの仕様変更が発表され、その中にAmazonアソシエイトと同様にカテゴリーごとに紹介料率が分かれるというものがあります。
確定した内容ではないようですが、紹介料率がアップする可能性があるようです。
紹介料率の変更に関してはこちらの記事を読んでみてください。
カエレバの代替ツール
今回のカエレバの仕様変更に端を発し、有志でカエレバの代替ツールを作成してくれている方もいます。
その中で私は、みるみさん(@milmemo_net)が開発したツールのお手伝い(簡単な動作検証)をさせて頂いています。
ツールの詳細や最新情報はこちらをご覧になってください。
※現在は開発や情報の更新はストップしていますが変わらず利用できるはずとのことです
出力される商品リンクを従来のカエレバに限りなく近づけていることが特徴です。
- リンクの作成が簡単
- Amazonの商品画像と商品タイトルが表示される
- Amazonのボタンが先頭に表示される
全てのショップがもしもアフィリエイトのみ対応- Amazon、楽天市場はもしもアフィリエイトのみ対応
- Yahooショッピングはバリューコマースのみ対応
- Amazon、楽天市場、Yahooショッピングの3つを必ず選択する必要がある
※Yahooショッピングの対応ASPが利率のよいバリューコマースに変更されました
はてなブログなどWordPress以外でブログを運営している方は、Rinkerなどのプラグインも使えず特に困っていると聞きます。
こちらのツールを使用すれば従来のカエレバに限りなく近い形で商品リンクを作れます。
是非ツールを試してみて、不具合、要望などありましたらみるみさん(@milmemo_net)に伝えてあげてください。
私に言われても対応できませんのでお間違えのないように(笑)
Rinkerもおすすめ
ここまでカエレバすごいのように言ってきましたが、商品紹介のツールとしては『Rinker』が最強だと思っているので、サイトが成長して安定した売り上げがあがるようになったらRinkerを使っていこうと考えています。
また、カエレバは商品画像が楽天のものになることや楽天の商品リンクボタンが1番上になるなど楽天をメインとすることを明確に打ち出しているため、ガジェット系ブログなどAmazonの取り扱い商品がメインの人はRinkerの利用をおすすめします。
Rinkerは楽天市場から商品検索をする機能を備えているため、Amazon-PA-APIが利用できない人でも商品リンクを作成できます。
おわりに
- カエレバの長いリンクをテンプレートに登録する
- カエレバの表示をカスタマイズする
- 楽天アフィリエイトの紹介料率がアップする可能性がある
この3つのことがわかっているだけでもカエレバを使用する心理的な壁は少なくなったと思います。
アフィリエイトを縮小していこうとするAmazonに対して、楽天はアフィリエイトに積極的な姿勢を見せているので、楽天の物販を強化していく良い機会なのかなとも捉えています。
この記事が少しでも、本家のAmazonアソシエイトの審査に合格できない人や(実は私もこれ)、Rinkerや他のプラグインを使用しているけど安定した売り上げがなく使用できなくなりそう、と悩んでいる人の手助けになりましたら幸いです。