この記事は前回アップした「専業主婦の私にも生命保険って必要?収入なしでも死亡保障が必要なのはこんな場合」の続編です。簡単にいうと「たとえ収入がなくっても主婦が担っている家庭での仕事を外注すれば出費が増えるし、旦那さんがやるとなると仕事との両立が難しく収入が減ってしまうから、そこをカバーする保険をちゃんと検討しましょう!」という事を書いています。もしピンと来ない方は、まずは前回記事からご覧になってくださいね。
さてさて、本題に入りますが、専業主婦が生命保険(死亡保障)に加入する場合、保険金額(万一の時に家族が受け取れる金額)はどのように設定したら、いいのでしょうか?自身も保険が必要な専業主婦でファイナンシャルプランナーの資格を持っている私の体験を例に詳しく説明していきます。
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目次
- ステップ①専業主婦である妻がいなくなる事で家族の生活がどう変わるかをシュミレーションする
- ステップ②保険が必要な期間をしっかり確認する
- ステップ③シュミレーションの結果を踏まて現実的に加入できる保険金額を設定する。
- コラム:2014年4月以降、父子家庭にも「遺族基礎年金」が支払われるように!!
ステップ①専業主婦である妻がいなくなる事で家族の生活がどう変わるかをシュミレーションする
「保険はお守り」みたいな考え方もありますが、保険を掛ける本来の目的は「万一の場合の金銭的なリスクヘッジ」なので、ここでは「お金に関係のある変化」を主に見ていきます。
例えば…(末子が2歳の我が家の場合)
衣食住…洗濯を旦那さんが週末にまとめてする事になるだろうから、枚数が必要になるかもなー。食事も外食やお惣菜が増える可能性大。いろんな面で1人当たりの出費は増えるだろうけど「ママの分」が減るから、トータルはあまり変わらないと仮定。
住むところは、旦那さんの実家に身を寄せて祖父母に育児を手伝ってもらうという方法もあるけれど、通勤が遠くなるし、子どもが大きくなっていれば幼稚園や学校を変わるのが嫌かもしれないし、高齢になったり災害などの影響で頼れない可能性もある以上、「自宅でそのまま」をベースに検討。(ちなみに持ち家マンションです)
日中の子どもの過ごし方…現在は家でママと過ごしていて、来年から幼稚園に通う予定だけど、保育園に通うことになる。小学校進学後も学童保育などが必要になる。
パパの仕事について…平日の日中はこれまで通りでよいけれど、夜勤ができなくなる可能性が。小さなうちは夜間保育園という選択肢もあるけれど区内に1箇所しかなくて、職場と反対方向なので、送迎などに課題がある。さらに、小学生・中学生であっても一晩中、留守番をするのは現実的でないし(海外では16歳未満の子どもを一晩中留守番させるのは違法)夜勤のない部署に異動させてもらうか、転職する必要があると想定。
シュミレーションの結果、我が家で必要な保険金額を計算するためには、保育園の費用(2~6歳の4年間)とパパの収入ダウン分を考えることになりました。ちなみにパパの仕事については失業の可能性はゼロではないのですが、そこまで考えると保険ではカバーしきれない金額になるのが明らかなので「夜勤ができずに基本給しかもらえない期間が子どもが16歳になるまでの14年間継続する」という前提で計算しました。
このシュミレーションをする時に大切なのは、今現在の生活スタイルだけでなく、例でいうと子どもが10代になってからの夜勤のことのように、家族の年齢やライフステージに応じた「将来の変化」まで、想定することです。
ステップ②保険が必要な期間をしっかり確認する
ステップ①でお話した「将来の変化」の部分の補足になりますが、保険が必要なのは、何年後までなのかを考えます。
というのも、遺族の生活をサポートするために、まとまった金額を用意したい時によく使われる掛け捨てタイプの「定期保険」は電車やバスの定期券のように有効期限があるのです。
また、このステップを踏むことで、見落としていた「ライフステージの変化」に気づきやすくなるという効果もあります。例えば我が家の場合だと、旦那さんの夜勤に影響が出るのは子どもが16歳になるまでの14年間だから、最大14年分の保険があればいいと思っていたのですが、よくよく考えると子どもが高校生や大学生ということは学費の負担が大きいので元気であれば、絶対パートに出たりするよなーということが見えてきました。
となると、「小さいうちは保育園や学童保育、大きくなったら元気だったら働いて得たはずの収入にそれぞれ夫の収入減を加味」となると、ライフステージに関わらず、年間200万くらいは準備したい。そして子どもが大学を卒業するまでの20年分と考えるとピーク時(※)で200万円×20年で4000万円くらいあるとベストだなーと考えました。
(※)何事もなく無事に過ごせるごとに、「〇年分のお金を準備しなきゃ」が19年分、18年分と減っていくので、必要な保険金額の合計は年々減っていきます。
ステップ③シュミレーションの結果を踏まて現実的に加入できる保険金額を設定する。
世帯主の生命保険については、後から調整することなく、シュミレーションした保険金額をしっかり準備することが重要だと言われたりもするのですが、専業主婦の場合は、少し事情が違います。
といのも、保険会社の側で「収入に応じて加入できる保険金額の限度額」を設定しているため、否が応でも調整が必要になることがあるからです。こうした限度額は保険金詐欺や保険料を支払えずにすぐ解約してしまうことを防止するために設定されているのです。
なので、極端な例ではありますが「夫が育児との両立が困難で失業してしまった時を想定して、夫の年収相当の保険を準備しておこう」といったことは現実的に不可能だということは心に留めておいてくださいね。
そして毎月引き落とされる保険料との兼ね合いもやはり見逃せません。個人的には、“何かあった時に『貧困』とか『困窮』になってしまう確率はゼロにしたいから必要最小限の保険は必要だけど、何不自由なく過ごせるような金額の保険を掛けるのは、保険料がもったいないかも。統計的にも元気でいる確率の方がずっと高いのに、起こらないかもしれない『もしも』に優先的にお金を使い過ぎるのも、ちょっと違うかもしれない”と思っています。
実際、我が家でも4000万くらい準備できるとベストではあったのですが、お付き合いのある保険会社の規定では、専業主婦は2000万円が上限とのことでした。夜勤手当が収入の柱という少し特殊な状況なので、シュミレーション結果からショートした状態での契約は少し不安でしたが、4000万円のプランだと保険料の支払いも負担が大きかったので(保険料は保険金額と比例ます)、他の保険会社の上限を調べたりすることなく、そのまま2000万円で10年更新の定期保険に加入しました。
「心配」と「保険料負担」の折り合いをつけるのに、なかなか踏ん切りがつかない中、「経験豊富な保険会社側が設定した上限いっぱいであれば貧困や困窮に陥ることはあるまい」と安心材料に使った感じもありますが、社会保障から遺族基礎年金も貰えるし、ひとり親家庭を支援する様々な制度を利用すれば、なんとかなるんだろうなと感じています。
ステップに組み込み損ねてしまいましたが、「必要な保障額から、遺族基礎年金でもらえる金額を差し引く」も追加しておいてくださいね!!
コラム:2014年4月以降、父子家庭にも「遺族基礎年金」が支払われるように!!
一昔前まで、「専業主婦に生命保険は必要ですか?」を考える時には「夫を亡くした、子どものいる妻には社会保障で遺族基礎年金がもらえるけど、妻を亡くした夫には公的な保障は何もないから、自分で用意しましょう!」ということが言われていました。
遺族基礎年金というのは、国民年金(※)の中の制度の1つで、亡くなった人によって生計を維持されていた「18才未満の子どものいる配偶者」か「18歳未満の子ども」が給付を受けることができます。平成30年4月時点の年間の給付額は、子どもが1人の場合は103万600円、2人の場合は122万7,900円、3人目以降は、1人あたり7万4800円が加算されます。
(※)老後の年金のイメージが強いですが、病気やケガで障害状態になった時や死亡した時も一定の条件を満たせば給付を受けられます。
以前は「配偶者」ではなく「妻」が給付対象だったのですが、2014年4月に制度が改定されて、年収850万円以下であれば、残されたのが夫であっても子育て期間中であれば、給付を受けられるようになりました。
ちなみに専業主婦の私たちは、自分では国民年金の保険料を支払っていないのですが、『第三号被保険者』として、年金に加入しているとみなされています。普段なかなか評価されない家事・育児が社会から認められているようで、なんかだ嬉しい制度ですよね。
少し話はそれますが、この改定があった2014年4月より前に、契約した「妻の保険」がある方は、改めて、必要な保障額を計算してみると、遺族基礎年金の分だけ保障を減額して保険料を節約できる可能性もあります。ぜひ1度チェックしてみてください!!
【参考にしたサイト】
遺族基礎年金(受給要件・支給開始時期・計算方法)|日本年金機構
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